この線路を降りたら

この線路を降りたら赤や青や黄に願いは放たれるのか
この線路を降りたら虹を掛けるような誰かが僕を待つのか
この線路を降りたら海へ続く河 どこまでも流れるのか
この線路を降りたら全ての時間が魔法みたいに見えるか
今そんなことばかり考えてる
なぐさめてしまわずに

小沢健二『ある光』より抜粋

いよいよもうすぐ(2度目の大学の)卒業だと思ったとき,ふとオザケンの『ある光』を思い出した. この歌の意味だとか, 何を伝えたいのかっていうのは本当によく分からないのだけど, とてもとても切ない気持ちになる. 「この線路を降りたら」の「線路」は何を意味するのだろうか. その後のオザケンのアルバム『eclectic』と『毎日の環境学』を考えると, それまでの路線を変える気持ちだとかを表していたのかとも思う. もっとも聴き手としては作者の意図とは関係なく自分の都合に合わせて解釈する自由がある. 今の僕にとって,「この線路を降りる」とは卒業する, ってことだ. これまではこれまでで楽しかったけど, これからは全く違う毎日が待っているだろう. その日々を想像するとき『ある光』の上の部分が出てきた. 一体これから何が待っているのだろうか!と何度も何度も考えてみる.