すっかりバカンスボケ

なかなか調子が戻らず何事にもやる気がでない状態だ。変分法に関しては休みに入る前からLegendre Conditionなるものに躓いている。2階の条件にあたるものらしいが、うまく導出できないでいる。それならそれで試してみたことなんかを書こうかと思っているけど、その前にもう一度だけよく考えてみようと思案中。

同時にStokey-Lucasの本の第3章を読んでいる。Contraction Mapping Theoremとは縮小写像原理のことなのだろうが、この本だとあまりに直線的、つまり目的に必要な定理のみを取り上げているのでいまいち周辺部分が見えないでいる。関数解析に関して僕は線形作用素しか勉強していないのだが、縮小写像原理は特に線形作用素に限定していないようなので、色んな角度から眺めてみたい。定理そのものは難しくはない。けれど、数学的な部分関してこの本は無駄がなさ過ぎる構成なのでイメージがつかめず不安を感じる。

それにしても初めてこの本に触れた時に較べると、何が分からないかが分かるようになったという意味で自身の成長を感じる。かつては航海の技術もなく、海図の読み方も知らずに海に出ていたような感じが、今ではしっかりした操縦術と海図の読み方をマスターしたかのように見知らぬ海をそれなりの自信を持って進めるようになった。ここまで3年という決して短くない期間をかけてゆっくりやってきたが、やってよかったとしみじみ思う。